00 / ARCHIVE DESCRIPTION

記録物品について

本記録物品は、リュカ市南水路区・生活術士詰所に残された水質補助処置控えの写しである。

本文では、水路水、貯水桶、洗浄用水に対して行われた小規模な術的補助と、その後の引き継ぎが記録されている。

ここで扱われる浄水補助は、飲用可否の断定や施療行為ではなく、濁り、臭気、水温、浮遊物を次の確認者が扱いやすい状態へ整える処置である。

01 / RECORD SHEET

記録表

RECORD SHEET

記録表
記録機関
リュカ市南水路区・生活術士詰所
記録表記入者
巡回生活術士 / サリカ・ノル
確認補助
巡回補助見習い / トマ・リオル
使用場所
リュカ市南水路区 一番水路、共同炊事場裏手、貯水桶置場、施療小屋前、市場裏
原記録区分
生活術士 水質補助処置控え
保管写し
境界層アーカイブ・生活術式資料棚

02 / ROUND HEADER

朝番控え

記入者 巡回生活術士 サリカ・ノル
確認補助 巡回補助見習い トマ・リオル
巡回区 リュカ市南水路区
巡回帯 朝番
使用紙種 水路・貯水まわり確認控え
提出先 南水路区・生活術士詰所
確認範囲

一番水路周辺 / 共同炊事場裏手 / 施療小屋前 / 市場裏

03 / CASE RECORDS

処置記録

処置 01

共同炊事場裏手の貯水桶

場所

共同炊事場裏手 貯水桶二号

申告内容

「朝に汲んだ水が、昼になっても濁っている」

「煮ても、少し土の匂いがする」

観察所見

桶底は見えるが、水全体に薄い濁りあり。

桶底に細かな土粉の沈殿。

臭気は腐敗臭ではなく、湿った土に近い。

前日夜の雨により、一番水路からの引き込みに濁りが混じった可能性あり。

処置

桶側面を軽く叩き、沈殿の寄り方を確認。

水性象意により、細かな土粉を底部へ寄せる。

水面付近に短く風性象意を通し、臭気の滞留を散らす。

処置後

濁りは薄まる。

桶底の沈殿が増える。

匂いは弱まるが、完全には消えず。

引き継ぎ

飲み水として使う場合は、水番の確認を受けてからにすること。

炊事用に回す場合は、煮沸後にも異臭が残るかを確認すること。

匂いが残る場合は、当日分の使用を避け、水番へ再確認を回す。

底水は炊事へ回さないこと。

処置 02

一番水路 引き込み口

場所

一番水路 共同炊事場側引き込み口

申告内容

「桶に水が溜まるまで時間がかかる」

「昨日より流れが弱い」

観察所見

引き込み口の格子に葉片と藁屑。

水量そのものは少なくない。

格子前で水流が弱く回り、細かな濁りが滞留している。

処置

手鉤で大きな葉片を格子前から外す。

残った藁屑と細かな浮遊物に弱い水性象意を通し、格子右端へ寄せる。

取り除き作業と格子奥の確認は水番へ回し、流路そのものには手を入れず。

処置後

水の入りはやや改善。

濁りは残る。

格子奥に手を入れる作業は水番へ引き継ぎ。

引き継ぎ

水番へ格子清掃を依頼。

生活術士による流路改変は行わない。

処置 03

施療小屋前 洗浄用水

場所

施療小屋前 洗浄桶

申告内容

「水から異臭がする」

「水が暖かく、冷やす水として使えない」

観察所見

水温が高い。

施療小屋前の待合に熱がこもり、桶水も暖かい。

臭気は水そのものではなく、布と桶周辺の湿気に由来する可能性あり。

桶底にぬめりあり。

処置

小型冷却符を桶外側へ仮留め。

水面付近に弱い風性象意を通し、臭気滞留を散らす。

桶内へ直接術式を通さず。

処置後

水温は下がる。

匂いの強さは軽減。

桶底のぬめりは残る。

引き継ぎ

桶洗浄は待合番へ。

怪我人への使用判断は施療士へ。

冷却符は夕刻までに外すこと。

処置 04

市場裏 空桶戻り

場所

市場裏 空桶置場

申告内容

「桶を洗っても異臭が取れない」

「水を入れる前から桶が臭う」

観察所見

桶材に水気が残る。

桶底に薄いぬめり。

前日使用後、乾く前に重ね置きされた可能性あり。

水質異常ではなく、桶側の乾き不足と見られる。

処置

水に対する浄水補助は行わず。

桶を立て置きへ変更。

小風符を空桶置場の入口側に一枚仮留め。

桶底の膜は魚屋へ洗浄を依頼。

処置後

空桶置場の湿気がやや抜ける。

桶の匂いは残る。

引き継ぎ

魚屋へ、使用後の桶を重ね置きせず、風が通る向きで立てておくよう伝達。

小風符は翌朝回収。

04 / END-OF-ROUND NOTE

巡回後記入

本日確認した主な異常

貯水桶二号の薄い濁り

一番水路引き込み口の浮遊物滞留

施療小屋前洗浄桶の熱戻り

市場裏空桶の乾き不足

本日行った処置

沈降補助 一件

浮遊物寄せ 一件

臭気拡散補助 二件

冷却符仮留め 一件

小風符仮留め 一件

別担当へ回した事項

一番水路引き込み口の格子清掃:水番へ

貯水桶二号の煮沸後確認:炊事場長へ

洗浄桶の使用判断:施療士へ

市場裏空桶の洗浄と置き方変更:魚屋へ

恒常水路術式の確認:詰所経由で水路番へ

ARCHIVE ADDENDUM

保管時追記

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